メキシコ・コスメル・セノーテツアー2020
2020.2.8~2.15WAKE UP CALL主催
メキシコ・コスメル・セノーテツアー
2000年にOPENした石垣島の小さなダイビングサービスWAKE U CALLの20周年特別企画として、今年、遠路はるばるメキシコまでダイビングツアーを企画することになりました。
構想は、2年3か月前から始まっており、下見に来た時からずっと企画を考えて練って来ました。
この企画を建てられたのも、その時にお世話になったコスメル在住の峰子さんの尽力なしではありえませんでした。本当に感謝です。
コスメル島は、成田からメキシコシティへ直行便が出ていますが、まずはその便を取るところから始まり、カーニバルがある月だから少し混んでいるという理由もあって、アメリカ経由で仮予約を抑え、出来れば直行便にキャンセルが取れていけることを願っていました。その間にも、何回か人数の変更があったりもしました。ようやく、直行便が確約でき、まず一安心。メキシコシティまでは、空路12時間以上、そこから峰子さんに手配してもらった修学旅行で乗るような大きなバスで大量の荷物と、ツアー参加者9名を乗せ、バスを1時間走らせてプラヤデルカルメンへ。
プラヤデルカルメンは、どんどん人気が上がってきているリゾートで、素敵なお店がたくさんあります。ここは、往路は素通り。バスから降りたら、まっすぐフェリーポートへ向かいます。ここで、大量の荷物の移動が大変なので、待機している人力車のようなカートを2台お願いして船まで運んでもらいます。オレンジと黄色の大きなフェリーがあるのですが、黄色のフェリーは新しくなったばかりで、コスメルまで30分で行けます。往復2300円ほど。中には売店もあり、大きく揺れることもなく快適でした。
コスメル島へ着いたら、ホテルまで3ブロックを歩きます。荷物はタクシー1台に乗せて、持っていけるものはゴロゴロしながら皆さんは歩いていきました。タクシーは110ドルでした。近いのに少し高いけど、大荷物なので、ありがたいです。ホテルへ到着すると、峰子さんが待っていてくれました。お互いに練りに練ったツアーなので、再開はとても嬉しかったです。ロビーでツアー中の段取りについて説明を聞いて、各々のお部屋へ。もうそのころには現地時間の22時を回っていました。次の日の朝は7時集合で、器材を持って、朝食会場へ行きます。なので、ダイビングの準備も済ませたら、就寝となりました。長い移動、皆さん、お疲れ様でした。
2日目
翌朝は、ちょうど日が上がり始めるころ、朝食を取りに行きます。
ですが、ここで、メキシコシティとコスメルに1時間の時差があるので、時計をメキシコシティに合わせていたYさんとMさんがロビーに来ない、ということで、皆さんは先に朝食を取りに。私はお部屋に様子を見に行くと、まだおくつろぎの様子で、時間を間違えていたことに気づき、準備。お二人をお待ちして、朝食会場へ向かいました。なので、この日は少し急ぎ目に食べたのですが、次の日はゆっくりと目玉焼き(サニーサイドエッグ)を作ってもらったりする事も出来ました。バイキングですが、美味しくてたくさんあって、満足な素敵な朝です。
さて、コスメルでお世話になるダイビングショップは、ダイブハウスさん。日本人ガイドは居ませんが、英語でブリーフィングをしてくれます。トイレ完備は必須です。朝食会場の前の桟橋にボートがお迎えに来てくれて、乗り込むと、ダイビングのCカードと申込書のチェックです。ダイビングショップのあるホテルへ着くと、Cカードを提示したり、誓約書にサインをしたりしました。Cカードと、桟橋チップの1ドルは忘れられませんね。
再度、ボートに乗り込み、いよいよダイビングポイントへ向かいます。コスメルらしいポイントを、ということで、やって来たのは、 santa rosa でした。水はとてもクリアで綺麗な水色をしています。水温は27度。今日は、フードベストなどもなしで5ミリのワンピースで潜れます。
水中は、印象に残るのは、大きなホヤがすごく多いこと。少し流れもあって、沖にはマダラトビエイが登場し、嬉しかったですね。ロブスターもたくさんいます。小さな穴を通り抜けたり、砂地が真っ白だったり、面白いのは、カリブの海には、イソギンチャクは居るけど、そこにクマノミなどの魚がついていないこと。日本では見たことにないフグの仲間もいました。
寝不足や疲れもあるので、少し耳抜きに時間がかかった方もいましたが、そこは徐々に。皆さん問題なく潜れました。2本目は、更に桟橋から遠くへ向かいます。 Chankanab にやって来ました。何種類かのフエダイの群れが全く動じずにいてくれたり、とても写真の撮りがいがあります。コンク貝もたくさんゴロゴロしていました。
午後は、まだまだ移動の疲れが残っているので、お昼ご飯をみんなで食べたら解散にすることにしました。夕飯を取らないで寝てしまった人もいるし、その時間までは買い物を楽しんだりもしました。お昼は、泊まっているホテルの紙のブレスレットをしているので、15%引きになるのはありがたい。フェリーポートの目の前のお店でいただきました。いろんなものがあるお店でしたが、メキシコ料理も楽しめました。やはり、タコスが主流。地元で人気のビールはテカテライトで、私も気に入りました。ワイン飲む方もいたり、とても楽しいですね。明日のダイビングに備えて、ゆっくり休みましょう。
3日目
2日目も同じように朝食を取ったらそのまま桟橋からボートに乗り込み、今日もダイブハウスさんで2本潜ります。1本目は、昨日よりもダイブ遠くまで来て、流れがあって面白いポイント、 cadrall wall にやって来ました。ここでは、大きなサメがたくさんいて、タイマイ(カメ)にも会えます。マダラトビエイもまた、スーッとやってきてくれました。本当はここがkさんの200本記念でしたが、流れが強いので、記念撮影などしている余裕がなくて、後半、15分ほど早くMさんとHさんが流れで押されて水面へ上がっていってしまったので、アシスタントのインストラクターとボートに先に待機。それもあって、集合写真は、次のダイビングで撮ることにしました。面白かったけど、本当に良く流れていましたね。
2本目は、 tormantos reef にやって来ました。コスメルの固有種、トードフィッシュに会いたいなと思っていましたが、ここで、ようやく会えました。ナマズみたいな感じで、横にべちゃっとなっていて、うすい灰色で、口の周りにもじゃもじゃしたものが生えていて、縞々模様で、なんだかへんてこりんな生物ですが、可愛い魚です。エキジット寸前に砂地の穏やかな場所があったので、皆さんにとどまってもらい、Kさんの200本記念を行いました。嬉しそうなKさんでした。
夜ごはんのときにはまた、お祝いやるつもりで準備しています。
ただ、この1本で、最後の最後にちょっとしたトラブルがあり、Sさんが誰かが落としたウェイトベルトを猛ダッシュで拾いに行ってしまい、それが原因で、エアーも切れ、インストラクターがオクトパスでブリージングしてくれて安全停止。なかなか上がってこないと思ったら、そういうことになっていたようです。GUYの名前を聞かれ、よく、注意して話すようにと言われました。ダイビングショップに戻り、3本目に予定しているチャンカナブ公園でのダイビングも中止したほうがいいと思うということで、ご本人に相談。すぐに潜らなくていいということで、公園ではゆっくりしていてもらうことにしました。
ショップから見えるところにチャンカナブ公園はあるのですが、器材と人数も多いので、大きなタクシーで移動。こちらにもセノーテがあるのですが、海水も入ってきているので、また色が違い、とても綺麗なエメラルドグリーンです。お昼ご飯は、ここのレストランでとることになりました。もう潜らないSさんはお酒を飲んでいました。こういう時は、アルコールではなくて、水分をたくさんとってほしいです。そのこともお伝えしました。なので、アルコールとりながら、ちゃんと水も飲んでくれたと思います。ダイビングは、上がった後に何をするかでも、減圧症のリスクが高まります。今一度理解していただけると引率のこちらも安心します。
潜る組は、お腹も休まったら、エントリーです。チャンカナブ公園はビーチエントリー。エントリー口まではスタッフの方が器材を運んでくれました。水深は10mちょっとくらいしかなく、浅いポイントで、大潮だったし、干潮だったのかな、とても浅い場所もあり、みなさんウェイトが全然足りない。各々のウェイト量は、それぞれが把握して申告してもらえると助かります。人数が多いですからね、自分のウェイトくらいは覚えてくださいね。ガイドも浮いてしまう方の手を引きながら案内してくれました。ここでの見どころは、マリア像とキリスト像があること。
固有種であるドラムフィッシュの幼魚がいること、黄色い頭をしたイエローヘッドゴビーがいる事、です。浅くて浮くのとバトルしながら、しっかり見せてもらいました。後半は、セノーテの予行演習も兼ね、横穴に入っていきます。ここの色がすごく綺麗で、セノーテよりも海水が混ざっているため、緑色になっています。海水と淡水が混ざるときに出来るバロックラインが幻想的です。明日からのセノーテは、もっと本格的に穴に入っていきます。良い練習になりました。
上がったら、待っていてくれたSさんが、チャンカナブ公園の写真をいっぱい撮っていてくれて、私たちの写真もたくさん撮ってくれました。明日からは淡水のセノーテなので、器材は洗わなくともいいということになり、少し水切りして、まとめます。帰り際、フルーツ生絞りで作るとても体にいいオーガニックなテキーラを使ったドリンクを注文。テキーラはショットで3杯入っているそうです。ぜんぜんガツンと来ないけど、結構アルコールは強かったようです。そこがオーガニックの証拠かもしれませんね。入れ物の陶器は、お土産に持って帰れるもので、毎日絵付けをして作っているようでした。皆さん、メキシコ、とか、コスメルという文字の入ったものを選んでいました。
お部屋に帰ると、今晩は、Kさんの200本記念もあるので、お祝いしようということになり、場所を考えていたのですが、また、小さな問題勃発。Mさんが貴重品を入れていたセイフティボックスの暗証番号を間違えるはずがないのに、3回間違えてしまい、(なので、多分設定の時に押し間違えたのかもしれません)ロックがかかってしまいました。フロントの女の子に相談すると、明日の10時まで開錠できるスタッフが来ないとのこと。明日は朝7時のフェリーに乗るので、そrデは全く間に合いません。そこで、コーディネーターの峰子さんが、機転を利かせてくれて、提携のホテルへ連絡。すぐにスタッフを派遣してくれ、夕飯に行く前に開錠する事が出来ました。これが早朝だったらもっと困ったので、逆に良かったのかもしれません。もう、今晩はセイフティボックスに入れない、とみんな誓って、自分たちも開くかどうか試しました。
こんなトラブルもありましたが、さすが、峰子さんのおかげで解決でした。しかも、では近いところでお食事にしようということで、ホテルの目の前のイタリアンレストランを峰子さんが紹介してくれて一緒に行きましたが、すごく良いところで、まだあと2日もダイビングがあるのに、テキーラ祭りが始まりました。みなさん、とてもよくお飲みになるのは知っていますが、ぶっ飛ばし過ぎなので、びっくり。でも、200本記念も、出来、峰子さんから皆さんへのプレゼントもあり、とてもいいお食事会となりました。1800と書かれたテキーラが美味しいとも聞きましたし、ここで、試飲させてもらったDonjulio70というテキーラも滑らかで飲みやすく、古酒のような感じで、寝かせてあるもののようでした。次の日、皆さん、午後には時間があったので、ショッピングセンターで見つけて大量購入されていました。納得いくものを変えるのはすごく嬉しいですね。
大盛り上がりした後は、ゆっくり就寝です。明日は、早めに集合で、プラヤデルカルメンへ移動となります。
4日目
現地3日目の朝は、移動にも荷物が多いので、大型タクシーをお願いして、荷物だけそれに乗せてもらい、みんなは歩きながらフェリーターミナルまで移動。
これが大正解でした。また、人力車のようなカート運びの方にお願いして、ガラガラのついていないものは運んでもらいました。ここで、10ドルと言われたので、「What?」と強めにいうと、6ドルにしてくれました。たかが200mもないような距離でしたので、それはちょっと、、、。フェリーの中の売店で、朝食のベーグルやクロワッサンサンドを頂きました。30分でプラヤデルカルメンへ到着です。ここでも、ホテルまでは送迎がないので、カートを2つお願いしました。1つ10ドルで10分くらいの距離を運んでくれました。この距離なら安いような気がしました。歩けない方はタクシーもありでした。
ホテルに到着すると、チェックインしているときにセノーテダイビングでお世話になるイグアナダイバーズさんが来てくれて、なぜか3人部屋と、シングルの1部屋だけチェックインでき、1階だったMさんのお部屋に皆さんの荷物を預けさせてもらい、出発です。
イ
グアナダイバーズさんは、今回のガイドは、日本人のムネさん、メキシコ人のイスラエル、リリ、ドライバーにホセ、ホセの息子のブライアンでした。ブライアンが見た目は小学生みたいなのに、実際は17歳だということに皆さん驚きでした。声が高いのなんの。純朴だし、とても可愛かったです。
セノーテは、淡水なので、ウェイトは少なめになります。2キロは引いた方がいいとのことでした。1本目は、水面で各々のガイドからウェイト量のチェックがありました。
1人のガイドが4人までしか連れていけないというルールがあるのだそうです。ポイント名は、エデン。セノーテというのは、聖なる泉というマヤ語だそうです。セノーテに潜るには、最初にこのエデンを潜り、次にタージマハを潜らないと、他のセノーテには潜れないとのこと。ですが、エデンが一番光がさして感動した方が多く、1本目で皆さん心を撃ち抜かれていました。全員のセノーテの光をバックに写真を撮る事が出来ました。フラッシュでは効果がないので、ライトを駆使しました。広角のライトを用意していって本当に良かったと思いました。
そして、休憩には、イグアナダイバーズの米本さんが作ってくれたチーズケーキがとても美味しく、優しさを感じました。2本目は、少し移動して、タージマハで潜ります。タージマ=クリアな、HA=水という意味があるそうです。その名の通り、とても水が綺麗でした。最終日に観光客がよくいくセノーテにも行くし、生贄を捨てたセノーテもあると聞きましたが、まったく透明度はなく、タージマハの綺麗さは格別です。いくつかの光の差し込む穴や、大きな空気のすえるドライケーズがあり、少し休憩しました。一度水面に上がると耳が抜けにくくなるという現象が起きるのですが、娘のKが、それにかかっていたようです。それでもゆっくり潜らせてもらうことで、クリアしました。宮古島の地形で、研修生のころ、よくそういう風になっていたなぁと思いだしました。
今日は2本。上がったら、20周年記念だと言う事を知っていてくれて、イグアナダイバーズさんからお祝いのビビンバを用意していただきました。そのままでも美味しく、挑戦者は、ハバネロをかけてヒーハー言いながらいただきました。潜った後にビールがふるまわれるのも、メキシコらしいなと感じました。ホテルへ戻って、荷物を片付け、シャワーしたら、皆さん買い物へ。私は前の晩ねていなかったので、仮眠を取って、水中写真をグループラインとWAKE UP CALLスタッフルームラインへ保存。何かあって、パソコンが壊れたとか、なくしたとか、あっても、大丈夫なように何事も先手必勝です。安心したら、スーッと枕に沈み込んでいました。
夕飯は、ガイドのムネさんが連れて行ってくれるということで、予約しておいてもらい、お腹がすいて電池切れだというMさんと、Yさんは、お部屋でショッピングセンターで買ってきたお弁当を食べるということで、キャンセルし、その他の皆さんは、少し歩いて10番ストリートへ。プラヤデルカルメンは分かりやすい地図でできていて、京都のように碁盤の目のよう。横の道は5番、10番、15番、と、5の倍数で、縦の道は、2の倍数。ショッピングセンターは25番と30番の間にあり、5番の道が栄えていて歩くのに楽しい、など、色々教えてもらいました。皆さんが真っ先に向かったのは、それでも、ショッピングセンターでした。安く、良いものをゲットできたようです。10番ストリートもオシャレで、シアターなどもありました。夜遊びも楽しそうです。シアターの目の前にあるボビーノというお肉の食べ放題のお店にやって来ました。また、凄く素敵なたたずまいです。入口のお姉さんも美人で、野菜やスープやデザートなどはバイキングでとり放題。お肉も食べ放題といっても、長い串に刺した焼き立てのお肉を店員さんが次々とお皿の横に来て、切り取ってくれて、それぞれに渡されてある肉ハサミでとって、自分のお皿に、というシステムのようで、これが、手元にあるカードをひっくり返して意思表示してもどんどん来る。もう、食べきれないし、間に合わない、そんな感じでした。ですが、とても楽しい時間。メキシコのアラチュラというお肉は、ハラミですが、一番おいしくて、柔らかくて味わいがある、とのことで、人気でした。ワインも白から赤から、たくさん飲んで、マンゴージュースや、カクテルも目の前で作ってくれるなどのパフォーマンスもあり、楽しませてくれました。ここで、男気発動!なんと、Sさんが全額カード払いでどーんと!ありがとうございます。ご馳走様でした。
帰ったら、大人しく寝た人もいるし、もう一軒出かけて行ったメンバーもいました。地元のローカルのお店でテキーラ祭りが始まりました。たくさん飲んだなぁ。テキーラは、とっても体にいいような気がします。消毒というか、、、勝手な個人的な解釈ですが。コロナウイルスも流行っているので、ちょうど良かったような気がします。あくまでも個人の感想です。
5日目
寝たら、セノーテ2日目です。今日は、3本潜って、シルクドソレイユにも行きます。なので、ダイビングの方も少し準備を急ぐなどの工夫が必要です。やって来たのは、ドスオホス。ドスというのは、二つ、という意味、オホスというのは、目という意味だそうです。ここは、一番有名なグランセノーテに繋がっているセノーテで、世界最大のセノーテ、350キロもの長さがあるそうです。ここで、右回りと左回りのコースで2本潜ります。1本目は、バービー人形のあるバービーラインへ
。
バービー人形が裸で、ワニに食われている感じ。ちょっとカオス。。。まぁ、テックダイバーのやる事ですから、、、というガイドのコメントでした。その他、感想は、水中鍾乳洞がメインだな、ということ。時々穴があって、光がさしていましたが、セノーテ初心者にとっては、光が多い方が印象はいいかもしれません。
ドスオホス2本は、飽きてしまった、という意見が多かったです。次への課題にしたいと思います。ですが、私も初めて潜ったドスオホス、いい経験になりました。
そして、最後に、ニクテハで潜ります。まだ、新しいセノーテだそうです。水深は、5mしかなく、ハスの葉が生えています。意味は、花の水という意味だそうです。
水槽の中に自分たちがいるような景色を楽しめます。ですが、浅いのと狭いのとで、中性浮力が難しく、なかなか水底の泥室の砂を巻き上げないというのが困難。ここは少しレベルの高いセノーテだなと感じました。それにしても、バラエティに富んだセノーテを5本、楽しませていただきました。
3本潜ってからお昼ご飯だったので、もう、お腹はペコペコでした。ホセと、米本さんが手作りしてくれたアボガドとトマトと玉ねぎのみじん切りに塩で味付けしたペーストは、用意してくださったサンドイッチに挟んでもいいし、揚げタコスに挟んでも美味しかったです。アボガドの酸化を防ぐためにアボガドの種を入れておくのだということを知りました。その情報は、とても有意義ですね。女性陣はみんなそのことを知れたことに感激していました。ドスオホスの公園には、そこら中にイグアナがいるのですが、キンタナロー州ではイグアナは食べてはいけないそうです。そんな小ネタも教えてもらいました。ムネさん、イグアナ大バーズのみなさん、色々お世話になりました。早めにホテルへ戻れたので、器材を乾かす時間も長くありましたし、ありがたかったです。まだ、買い物に行けた方もいたようでした。
シルクドソレイユへのお迎えは、16時30分。それまでに少しだけ皆さんオシャレしていきます。娘のKも、Rさんにお化粧してもらって、可愛くなっていました。45分くらいでドライバーのホセの車で会場へ到着。途中、ビールを買わせてもらったりしました。開演は18時で、集合時間は17時15分でした。余裕をもって来たので、会場入り口の前のバーでみんなで1杯飲んで、乾杯です。せっかくの贅沢なので、写真もたくさん撮りました。そして、ここでも、今度は、男前Mさんのお支払いで飲ませていただきました。ありがとうございます!メンズはカッコいいですね。
て、そろそろ会場入り。お席は右の方でしたが、トイレにも近く、最上級のVIP席の隣くらいでした。ですが、もしVIPIに座っていたら、舞台に上がらされていたかも、ということが、鑑賞しながら分かりました。ちょうどいいグレードだったのかもしれません。シャンパン付きで、だいたい2人に1本、アルコールが飲めない人には、ジュースに替えてくれました。シャンパンが片付けられ、2杯のオレンジジュースが運ばれてきました。お料理は、前菜と、パン、メインは、選べてお肉かエビでした。その後には、本の形をした入れ物にデザートが入って来ました。どのお料理も、舞台の物語にリンクしていて、すべてが演出されています。
とてもアメージングな空間で、楽しい贅沢な時間を過ごさせてもらいました。講演が終わると、売店でお買い物。皆さん、可愛い柄のセームや、被り物、ぼうしなどをゲットしていました。帰ったら、次の日の朝はもう出発なので、荷造りです。器材もしまって、重さも23キロにしていきます。
6日目
最終日は、夕方の便なので、それまでただプラヤデルカルメンをプラプラする、という手もありましたが、20周年特別企画ですので、1988年に世界遺産に登録されたチチェンイッツアと、セノーテイキルへ行き、カンクンの空港へ送ってもらうツアーをお願いしました。もちろん、皆さんに意見を聞いて、ですが、疲れたけど、観光を入れて良かったと思います。すごく勉強になりました。そして、世界史で習うだけでは興味の湧かない実際の目で見て足で歩いた世界遺産は、とても印象に残りました。毎日毎日濃い経験をしています。ガイドは、みどりさん。6年前に移り住んだそうです。プロレスが大好きなマヤ文明フェチの小柄で素敵な女性です。世界遺産観光の要はみどりさんでした。とても詳しく解説していただき、皆さん興味津々でお話を聞いていました。同行した、現地人のディエゴも、時々いなくなっていたけど、重要な役割をはたしていました。何年か前に、チチェンイッツアの話だとは知らずに映画を見たことがありました。それは、生贄になる者の狩りをされる側の物語でした。村は惨殺され、燃やされ、それはひどいシーンが多くて、見ていられなかったのですが、最後は、逃げて、ハンターに仕返しをする、という物語でした。
その映像も残っていたので、当時の情景が目に浮かぶようでした。娘のKは小さいころ霊感が強かったので、こういう場所は大丈夫かなと心配になりましたが、聞いてみると、頭が串刺しになった彫刻のある場所で、見られているという感覚があって、だいぶ遠くから、まだツォンパントリについての解説が始まる前に顔だと気づいて、私に何度も、そのことを話してきたので、感じていたんだと思います。私は、とにかくビュービュー吹く風がちょっと普通に感じないなと思いました。
イッツアは、苗字で、水の魔術師という意味だそうです。海運をつかさどる人たちだったようです。514年にこの地にたどり着き、子孫繁栄に少し困っていた王の中の王だそうで、256年ごとに引越さなければならない掟があり、ククルカンの神様を崇めていたそうです。ククル=鳥、カン=ヘビという意味があり、神殿を支えているのはククルカンのしっぽ、という作りでした。他にも彫刻の中に、Jがマヤ語で水、凹凸を組み合わせると渦巻みたいになるので、雨という意味だそうです。天界の数は13、一般の人が入るときは、生贄になるときのみだったようです。
遺跡の神域に入る前に、いくつかの木を紹介してくれました。チコサボテはチューインガムの木で、セイバは御神木、地下に天国があり、生贄になった人は直接天国へ行ける、神族は直接天国へ行ける、ハンターなどは行きやすくなるのだそうです。それを信じ、このような生贄の儀式が繰り返されてきたようです。輪廻転生を信じていたようです。
ピラミッドは、底辺が55m、高さ30m、傾斜45度、ですが、中には、もともとのピラミッドがあり、高さは17m。それを覆うように少し角度を変えたのが今の見えているピラミッドのようで、南北に17℃傾けると光の光度の光輪現象が訂正され、春分の日と秋分の日に見られることが分かったようです。他にも、頭の良いマヤの人々は、このピラミッドをカレンダーと同じような役割になるように作っていて、階段は91段、×4面で、364日、プラス1日で365日というところからも、カレンダーの意味を持っていることが分かるそうです。
北側が正面で、数十年前、ここの警備員が発見したのが、春分の日と、秋分の日に現れる影が、階段の傾斜に沿って7つの波打つヘビを映し出していたこと。9段の影が出来るけど、最初にある2段は映し出されないことを計算されていたこと、光の先には頭にククルカンの頭が位置していることなど、計算されつくされていて、その話には鳥肌が立ちました。そのことが分かったのも、まだまだ最近だったんですね。
神殿は他にもあって、戦士の神殿は生贄の心臓を乗せるチャックモールがあり、チャック=血、モール=爪、(その他にも由来の説はあるようです。)それを見るための王様が座る台座はジャガーの椅子でした。
金星台は、明の明星、宵の明星を表す模様が金星を意味しているという説明もありました。古代のマヤの人たちは、ロープを地面に平行にした木の棒から垂らし、マルを作り、その中に金星を配置していたようです。その様子が模様として彫刻されていました。こういうことは、ガイドさんなしでは知りえない情報でした。
足元に植わっていたアロエのように見える植物で、エネケンという植物に関しても、エネケンから繊維が出て、麻の紐にしていて重要な資源だったという話もありました。
ワシとジャガーの祭台では、みどりさんの見解では、ワシはいなくて、ハゲタカなのではないか、と。彫刻をみても、どう見てもハゲタカでした。ユカタン半島にワシはいないこともあり、ククルカンの神様の別の姿の鳥というのは、ハゲタカとジャガーだったと思われる、とのことでした。なので、生贄の心臓をハゲタカに食べさせ、飼っていたジャガーにも食べさせていたようです。だんだん、気がめいってきた、というMさん、私も、そう思っていました。そういう神の中の神、王の中の王というのが、存在したんですね。ジャガーの神殿もありました。
この話を一通り聞いていた娘のKが、ぽそっと、「これ、どらえもんでみたことある」と。帰ってから調べてもらうと、地底の国探検ドラえもんで、描かれてたそうです。
球戯場は、遺跡の中では最大で、ゴムでできた重いボールを腰に当ててサッカーのような球技をしていたようです。球戯場の壁には穴が9つ開いていて、生贄の捕虜を捉えていたところで、2人づつ入ることから、1階の球戯で18人が生贄になっていたのではないかという事でした。負けた方が生贄になるという説もあるようですが、そもそも子孫繁栄に困っていたので、部族から生贄に出すということはあまり考えられない、というのが現代の見解のようです。なので、ハンターがいたのでしょうね。音を反響するように作られている神殿や球戯場は、音の反響の原理を使って、民衆へのマインドコントロールを行っていたものと思われるそうで、ますます独裁的で残忍な王族の体制が見えてきます。
世界遺産のガイドが終わると、どっと、重い気持ちになっていましたが、もう一度、数年前に見た映画を思い出して、同行した皆さんにもお知らせ出来たらなと思いました。そして、娘のKのいうドラえもんも日本に帰ったら見てみたいと思います。藤子不二雄先生はやはりすごい人ですね。
さて、その後は、こちらも私は初めて訪れるセノーテイキルへ。ここで、汗を流して、お昼ご飯を食べて、カンクン空港へ送ってもらってツアーは終了となります。私たちはダイバーで、綺麗なセノーテに入らせてもらっているので、イキルはインスタ映えしますが、水は綺麗だと思えませんでした。観光客向けですね。(ダイバーが観光客でないとは言いませんが。)入る方も、お土産買って待っている方もいました。
ここから、2時間くらい走らせてカンクンへ。ここで、最後のトラブルです。みどりさんが通訳してくれて、チェックインも良かったのですが、なんでも、メキシコシティから成田の便がスタンバイになっていると。けど、予約はちゃんとしてあるし、席までとってあるし、よく意味が分からない。結局、メキシコシティで言われたのは、パイロットが来たら、OKだったと。それも意味が分かりませんが、パイロットの体調不良で、代わりの人が見つかったのか、何なのか、とりあえず、名前を呼んで新しいチケットを発券してもらうまでは気が気ではありませんでした。最後のお買い物を楽しまれた皆さんもいるし、ずっとカウンターで持っていた人もいるし。私は離れられず、目の前のショップだけ見て、バックになる粋なパーカーを買い、すぐに娘のKに奪われましたが、機内がクーラーで寒かったので、ちょうど良かったです。
さて、また、14時間ほどをかけて、成田へ戻ります。成田到着は、早朝6時過ぎ。さすがに疲れましたが、席に着いたら、すぐに寝てしまいました。機内食もほとんど食べずに、眠さに負けました。しばらく寝れたので、後半からは、ブログの記事をパソコンの電源があるまで書き、なくなったら、機内取り付けのモニターでビデオを見て、時間を過ごしました。地球半周の長旅、疲れましたが、沢山の思い出で、いっぱいです。成田では、みんなで税関を通過、「家族ですか?」と聞かれ、「はい」と答えました。
解散後は、郵便局前で荷物を20キロにすることに専念。帰りの石垣までのピーチで荷物追加が出来なかったらゆうパックで送ろうと思っていましたが、手続きが出来たので、一緒に郵便局まで行っていたKさんともお別れし、出発までの時間を過ごします。終わってしまうとあっという間でしたが、構想まで2年3か月、やりきりました。行く予定だったけど行けなくなったお二人もいたし、構築までいろいろありましたが、皆さんが無事に旅行を終えて帰ってこれて、一安心です。
20周年特別企画のメキシコ・コスメル・セノーテツアーにご参加いただき、ありがとうございました。さーて、思い出アルバム頑張って作りますよー。待っていてくださいね。そして、ホームである、石垣島でも、また、皆さんのお越しをお待ちしています。ご参加、ありがとうございました!!!
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コメント
素晴らしい映像と、こまめな文章で楽しい気分です
投稿: FUJIWARA KIYOSHI | 2020年2月18日 (火) 08時22分